米国で最もホットなウィジェット

今、米国で最もホットな話題と言えば、ウィジェット(Widget)であろう。ウィジェットは、ガジェット(Gadget)と呼ばれることもあるが、日本では主にブログ・パーツと呼ぶ人が多い。しかし、ウィジェットは、ブログだけでなく、PCのデスクトップ(Windows VISTAやMacのユーザーにはお馴染み)、SNS、インターネット対応のTV、また米国で発売されているiPhoneにも搭載されるソフトウェアである。

このウィジェットもユーザーとネットを「ダイレクト」に結ぶテクノロジーである。ウィジェットの中には、例えば、計算機や電子辞書などオフライン環境だけで利用可能な小道具的ツールもあるが、ネットからの情報を加工して小さなウィンドウで見せるオンライン環境で利用できるウィジェットが注目されている。

天気予報やオンラインゲームのようなエンターテイメント系のウィジェットを例にとると、何だかお遊び的な要素が強くなるが、米国ではウィジェットはウォールストリート・ジャーナルやビジネス・ウィークなどでも注目されているテクノロジーである。

ウィジェットが急速に注目され始めたのは、米国のSNSであるフェイスブック(Facebook)が、2007年5月、ウィジェットの開発者に向けてフェイスブックの環境をオープンにすると宣言したのが契機となっている。フェイスブックは、学生など若者を中心に人気が急上昇中のSNSであり、ウィジェットに対してオープンな立場をとっていない米国最大のSNSであるマイスペース(MySpace)と立場を異にしている面からも話題を呼んでいる。

具体的にどんなウィジェットがあるのかと言えば、フェイスブックが公表している人気ランキングによれば、トップフレンズ(Top Friends)、アイライク(iLike)というウィジェットがランキングされている。トップフレンズは、SNSのユーザーが自分の友達をスライドショー形式で見せるものであり、アイライクは、自分のお気に入りの楽曲のリストを表示する。このようにSNSでは、ウィジェットは自己表現のツールとして利用されているが、例えば、あるSNSユーザーのページを見に来た人が、そのページの脇に貼ってあるアイライクにリストアップされている楽曲に興味を示し、曲をクリックすると曲を実際に視聴したり、曲の購入サイトに飛んだりすることができる。ユーザーからすれば、SNS上の友達の趣味や嗜好をより深く理解できるし、音楽のマーケッター達からすれば、あらたに顧客を開拓しうる重要なツールとなる。

米国のビジネス界では、「ヴァイラル・マーケティング」(Viral Marketing、口コミによる市場開拓)の重要な手法としてウィジェットが注目されている。これまでは、ウェブでビジネスを行う企業は、リッチなコンテンツから構成されるホームページを作るなどして顧客が集まってくるのを待っていたが、これからはSNSのように沢山の人が集まっている場所へ出向いてウィジェットの形で情報を見せ、口コミによる話題を形成しないと生き残れないという訳である。フィードと同様に、ユーザーにウィジェットの存在を認識してもらうにはノウハウが必要だが、一旦、ユーザーがウィジェットを貼付けてくれれば、それだけで潜在的な顧客と「ダイレクト」な関係が構築できたようなものである。

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