スタンブルアポンで「ソーシャルディスカバリー」

検索するとか、フィード(Feed)を読むと行った行為の背景には、ユーザーに何か特定の目的意識で情報を得たいという意思がある。しかし、人間というものは、自分の力だけでは欲しい情報を100%得ることはできない。前に書いたソーシャルブックマークは、自分と同じ関心を持っているユーザーが持つ自分の知らない情報を教えてくれるテクノロジーだ。フォークソノミーであるソーシャルブックマークは、タグで他のユーザーと繋がる技術なので、タグに設定した明示的なキーワードに関心がある場合には、新たな発見をすることが可能だ。

しかし、特定のキーワードが思いつかないような場合であっても、自分の関心あるトピックの中で大勢の人が勧めてくれるサイトがあれば見たいと思う人は多いであろう。そんな新たな「発見」を満たしてくれるサイトが、スタンブルアポン(StumbleUpon)と呼ばれる「ソーシャルディスカバリー」のサービスである。

スタンブルアポンは、まず予め用意された500のトピックの中から自分の関心あるトピックを設定しておく。例えば、私の場合には、コンピュータ・グラフィックス、サイバーカルチャー、インターネット・ツール、コンピュータサイエンス、マックOS、写真、旅行などを自分の関心あるトピックとして設定している。後は、ブラウザ(インターネット・エクスプローラーか、ファイアーフォックス)に付加するスタンブルアポンのツールバーをダウンロードするだけである。

ツールバーに現れる「Stumble!」のボタンを押すだけで、次から次へと自分の知らないサイトが出てくる。勿論、自分が設定したトピックに関係あるものだ。ボタンを押すだけの簡単操作なので、テレビのリモコンのボタンをパチパチ押すだけでテレビの画面が変わる感覚と酷似している。表示の対象を写真や動画だけに絞り込むこともできる。次から次へと現れるサイトを選定しているのは、300万人を超えたスタンブルアポンのユーザーだ。「Stumble!」のボタンの横に、親指を上げた拳のボタンと、親指を下げた拳のボタンとが並んでいる。ネットワーフィンをしている最中に気に入ったサイトがあれば、「I Like it!」の親指を上げた拳のボタンを押すと、あなたもサイトの推薦人の一人になる。自分が「クラウドソーシング」の受益者にもなれるし、「クラウドソーシング」の提供者にもなれる。また、スタンブルアポンのユーザー(スタンブラー)の中で気に入った人を友達登録し、友達のお気に入りサイト情報をフィードで受信することもできる。そうすれば、自分の求めていた情報に近い発見が、極く簡単な操作で得られるのである。

2007年5月、大手ショッピングサイトのイーベイ(eBay)がスタンブルアポンを75百万ドルで買収すると発表した。まだ、スタンブルアポンのサービスをイーベイの中に組み込むことは行われていないが、いずれイーベイのユーザーに「ソーシャルディスカバリー」を体験させて、購買意欲を掻き立てるような使い方をするのではないだろうか。

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