リアルな現実世界をネットで配信

グーグル・アース(Google Earth)はいつも驚きを伴うサービスを提供してくれる。世界中どこの場所でも水平、垂直、傾斜など自由自在な方向から詳細な衛星航空写真や建造物の3Dモデルを見ることができる。グーグル・アースのデータフォーマットであるKMLファイルを用いて、自宅への道順を空から動く案内図で示すこともできる。

2007年8月には、グーグル・アース上のあらゆる地点から眺めた星空を見る機能(Viewing Sky)が追加された。星座の形をマッピングしたり、ハッブル望遠鏡による写真を見たりと、星空観察を楽しめる。星座早見盤であれこれ想像するのも楽しいが、南半球など自分の土地以外の場所からの星空をリアルに見ることができるのは、科学研究にも最適だ。

そして、グーグルは、グーグル・アースの新たな機能にフライトシミュレータも加えた。まだ日本の空港は登録されていないが、ニューヨークのJFK空港など世界27の有名空港から、F16戦闘機又はSR22プロペラ機でリアルなフライトを楽しめる。極めてリアルに出てくる映像はグーグルのサーバーから送られてくるストリーミングであり、これまでのフライトシミュレータ・ソフトウェアの常識を変えてくれる。

グーグル・アースのように、写真情報など地理的なリアルの情報を用いて、それに道順や案内情報などのデジタル情報を組み合わせて提供することで、仮想ではありながら、現実世界を映し出すサービス競争が加熱している。

老舗のグーグル・マップ(Google Maps)でも、大都市圏であれば、ストリート・ビューで360度方向の風景写真を表示でき、道に沿ってマウスのボタンを押せば、あたかも自分が街を散策しているかのように景色が変化する。これは、車の天井にポイント・グレイ・リサーチ(Point Grey Research)のCCDカメラを6個持つ球面撮影対応のデジタルカメラを乗せて、全米各地で写真撮影しているので可能になったサービスだ。マイクロソフトもウィンドウズ・ライブ・ローカル向けに同様の360度方向写真を貯め取り、グーグルの向こうを張っている。

2Dの写真を組み合わせて3D写真のようにさらにリアルな現実世界をコンピュータ上に再現する技術も進みつつある。米マサチューセッツ州のエヴリスケープ(EveryScape)は、サンフランシスコ市の中心地であるユニオンスクエアー周辺の3D写真を試行的に公開している。正式なサービス展開は、2007年秋の予定であり、ボストン、ニューヨーク、シアトルなどの他の都市のマップも準備中である。

ベルリン発のマップ・ムーヴィン360(map.movin360)は、ベルリン市内を360度方向から撮影した動画を表示するサービスであり、欧州で開催されたグーグルのデベロッパーズ・デイで紹介された。非常に限定的な地理情報だけであるが、仮想的に現実世界をリアルに体験できるサービスである。

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